開催地:東京都
■講演■
「東日本大震災の教訓 ―防災への備えと復興への提案―」
◆講師◆
村井俊治 氏(東京大学名誉教授/社団法人日本測量協会 会長)
【講演概要】
曽祖父が三陸で起きた明治津波で亡くなり、生き残った祖母から津波から逃げる教えを受けた経験から、津波で助かった人の話に一番教訓が含まれていると考えた。東日本大震災で助かった人の話を中心にして、現地調査および衛星画像などを参照して、何が命を救ったのか、または不幸にして何が命を奪ったのかを検証し、生きた教訓を引き出した。一瞬の判断、先人の教え、津波の知識、情報発信ミス、施設の立地、誘導ミスなど様々な失敗や成功が浮かび上がった。
問題はこれからの防災への備えと復興であろう。防災の最大のポイントは地震の予測であるが、講師は地震予測のビジネスの起業に関与したので、地震予測の可能性を紹介する。防災の備えでは、津波の直撃でも破壊しなかった斜面防護の「フォレストベンチ工法」を紹介し、防潮堤・堤防への応用に言及したい。瓦礫処理の方法として、犠牲者の霊を祀る前方後円墳「平成陵」を建設することで600万トンの瓦礫を処理するアイデアを紹介する。また、河川・運河を利用した北上川の新たな遊覧船構想も披露したい。
●日 時:平成25年4月22日(月)18:00〜20:00
●場 所:厚生会館(全国土木建築健保) 5F「青竹・紅梅」
(東京都千代田区千代田区平河町1-5-9)
TEL:03-3264-1241
●参加費:二種正会員(個人会員)/学生 : 無 料
一 般 : 500円 (当日申し受けます)
●主 催:公益社団法人 日本河川協会
※申込み方法等、詳細はホームページをご覧ください。