開催地:東京都
地球温暖化の防止は、今世紀における人類共通の課題となっています。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告書では、「気候システムの温暖化には疑う余地がない」と断定しており、地球温暖化問題は待ったなしの状況にあります。
鳩山総理大臣は、昨年9月の国連総会の場において、温室効果ガスの削減に関する中期目標について、温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、「1990年比で言えば2020年までに25%削減を目指します。」と表明しました。昨年12月に開催された気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15 )においては、先進国の削減目標の設定及び途上国の削減行動の測定・報告等や、短期及び中長期の途上国支援等に関して、今後の交渉基盤となるものが合意され、COP16に向けての交渉が進められています。
これから10年間で25%削減目標を達成するためには、あらゆる政策を総動員していく必要があり、このための政策を「チャレンジ25」と名付け、政府全体の重点課題とされています。また、温室効果ガスの排出量の削減に関する中長期目標を達成するための「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ」の作成が行われています。
こうした状況のなか、今回の環境サロンは、気候変動とその影響・対策等に関する研究の第一人者である西岡秀三氏をお迎えし、「2050日本低炭素シナリオ」のレポートや、地球温暖化対策に係る中長期ロードマップについての解説など、同氏の豊富な知見をもとに、幅広く地球温暖化防止について語っていただきます。