開催地:埼玉県
■講演■
「日本の水系環境の管理の将来について」
◆講師◆
淺枝 隆(あさえだ たかし)氏 (埼玉大学大学院理工学研究科教授)
【講演概要】
河川の水系環境の管理を考える上では、流域の視点で考えることが重要である。日本の河川で近年大きな問題になっている樹林化も、流域と密接な関係がある。日本の河川に特有な中流域の礫河原は、流域からの絶え間ない礫の供給で支えられてきた。ところが、近年、流域での土砂生産量が低下、さらに、流域と河道の連続性が消失し、河道内への礫の供給量が減少した。これが、樹林の繁茂する結果をもたらした。こうした状況を変えることは難しく、将来にわたる持続的な管理の視点が必要である。このように、河川の環境管理において、流域の視点は、今後、ますます重要になる。一方で、日本の河川の自然は、大陸河川と異なり、独特の景観をみせる。こうした特徴は、周辺地域の魅力と合わせ、大きな観光ポテンシャルを生み出す。今後、河川を利用した、観光産業の創生が望まれる。
●日 時:平成27年10月14日(水) 14:00〜16:00
●場 所:埼玉県県民健康センター 1F「大会議室C」
(さいたま市浦和区仲町3-5-1)
TEL:048-824-4801
●参加費:無料
●主 催:公益社団法人 日本河川協会
共 催:彩の川研究会
後 援:埼玉県